Urban Architecture Planning Partnership
         
















  『囲い庭に埋もれる平屋』

はじめに

計画地は、仙台市中心部にほど近い古い住宅地です。

このあたりは古くから人気のある住宅地ではありますが、
計画地の近辺は道が狭く、なかなか建て替えの進んでいない区域となっています。
そんな平屋の古い借家が立ち並んでいる一角での、建て替え計画です。
    スタディの際の様子は、こちらをご覧ください。→→→


外部空間


南東側から見た外観


もう少し引いてみたところ。
周囲は古い借家の立ち並ぶ路地となっています。




敷地東側の路地から覗き見るとこんな感じです。

もう少し進むと、こんな感じで見えてきます。

エントランス部分



写真左側の、白い外壁に開いた黒い部分がエントランスのポーチです。


エントランスを、正面から見たところです。
むこうの坪庭まで見通せる筒状の空間になっています。


玄関に足を踏み入れたところ。
右手の壁と一体化した
大きな扉を開けると、玄関周りに必要な収納になっています。
柱と柱のスキマを利用した薄い収納ですが、デッドスペースを有効に利用するつくりになっています。
意外に思われるかもしれませんが、うちの事務所で手掛ける住宅には「収納」が多く設けられています。ただ、そう見せたいための工夫をしている所為か、雑誌記者や新聞記者の方々にも「かなり収納が多い!!」と驚かれます。


足を一歩先にすすめると、洗面室です。
右の大扉に
カーテンが収納できるようになっています。
ここも壁のデッドスペースを利用した洗面室周りの収納になっています。


お風呂場の向こうには「坪庭」を設けています。
奥の坪庭の植栽は、「モミジ」です。新緑の季節や紅葉の季節など、季節ごとの色がこの空間に映りこんで来るように、仕上げ材料のつやの具合が調整されています。


エントランス空間からリビングへ

エントランスを入ると、1.8m進むごとに階段一段づつ、ゆっくりと下降してゆきます。
そうしてやがて、右手に「白い開口部」が見えてきます。
この部分をくぐると、リビングです。




エントランスからリビングを覗いたところです。
奥に南庭が見えます。




どうですか?
エントランスの天井を低く抑えたのも、エントランスを黒く引き締まった空間に仕立てたのも、リビングに足を踏み入れた瞬間の開放感を確保するためです。
こうした空間体験は、建築を構成する上で非常に重要だと考えています。


リビング



正面に見えるのが収納を集約したハコです。
大きなワンルーム空間を緩やかに区切ったり、繋いだりする役割を担っています。左右に、コンクリートの腰壁が見えますが、ここが、庭のグランドレベルになっています。


「北庭」に沿って「収納を集約したハコ」越しに見渡したところです。
収納を集約したハコ」の向こう側に寝室があります。




リビングから、エントランス空間を見返したところ、です。





窓際に設けたテーブルは、パソコンや家事スペースになっています。
地面レベルは、パソコンをいじったり家事をしたりするのに良い高さになっています。



リビングから南庭を見たところです。
キッチン


ダイニングスペースから、キッチンを見たところ。
床が一段下がり、調理にちょうど良い高さになっています。

キッチンの天板は、地面と同じ高さに設定されています。


中庭より、リビングスペースを見たところ。
ワンルームの空間の中に「収納を集約した白いハコ」が、各スペースを分割している様子が分かります。


キッチンを正面から見たところ。
大きなガラス引き戸を開けると、こんなに開放的な雰囲気で調理が出来ます。

新築直後の写真なので、まだまだ庭が出来ていませんが、一年以上経過した現在では、植物の世代交代が何回か繰り返され、次第に『熟成された』良い感じの庭になりつつあります。

寝室、子室スペース


子供室からキッチンを見たところ。普段はこのように、オープンに生活します。
ハコの上はロフトになっています。


寝室から南庭を見たところです。
現在はお子さんが小さいので、寝室と子室は一部屋として使用しています。
将来、必要に応じて、寝室と子供室のあいだの間仕切りは、
予めセットされているプレートに簡単に取り付けられるようになっています。
(上の写真の右上の金物)


個室の仕切りは、可動の壁によって行います。
上は、壁を開けたところ。
下は閉めたところ、です。


夜景