Urban Architecture Planning Partnership
           
















  『 町に露出する中庭 』

はじめに

宮城県仙台中心部からすぐの住宅街に建つ平屋木造住宅です。

クライアントは、お子様お一人とご夫婦の3人、猫一匹。
住宅地でありながら北側前面道路は、歩行者というより自動車の交通量の比較的多い敷地であるため、プライバシーの保てる中庭を持った住宅をご希望でした。
南側隣地には北側寄りに、2階建ての大きなアパートが建っているため、冬には敷地の半分以上が日陰になってしまいます。

また、子どもの勉強も目の届くところでさせたいということで、中庭を取り巻く居室がすべてオープンな計画です。
この中庭は、外に対して閉じすぎることなく開きすぎることなく、ほどよく「露出する中庭」となるように考えました。

よって、中庭を東西に長く南向きに取るのではなく、90度回転させて冬でも太陽の光が南側のアパートを越えて
中庭に差し込むことが出来るように南北に長く開口部を東西向きにとるように計画した。

北側の前面道路から見るとまず目に入るのが、真っ白な箱型のボリュームに大きな口を空けたファサードです。
ステンレス鏡面で仕上げた外壁を介して中庭が見えます。

アプローチは、敷地の奥まで誘導してから玄関ドアのあるポーチへ。

露出する中庭は、道路側に基壇を造ることで町(道路)との距離を認識させせていますが、
中庭の緑を共有できるという感覚を感じられるように考えました。

外観
東・隣地側外観。 
手前が広い駐車スペースになります。
アプローチは敷地の奥。駐車して位置から近い位置よりステップで基壇に上がってスロープ

スロープで上がるとポーチへ。

ポーチに入ると中庭がみえ、その奥にはリビングが見え隠れする。
外壁は、ステンレス鏡面仕上げにより中庭の木々や芝が映り込み、反射し、ゆがんむだ緑が見えます。
露出した中庭をゆがんで見せているのもプライバシー保護に役立っています。


玄関・リビング
玄関から広い土間空間から振り返ると

左手奥に玄関、右手には手前からリビング・ダイニング・キッチン。
正面には中庭があり、それをはさんで寝室が向い合っています。


収納・洗面・トイレ
さらに、奥に進むと収納スペースが・・・
実際は収納としてだけでなく結構フレキシブルに利用されています。
家事スペース・読書スペースなどの一角ができています。

お客様は、玄関からすぐにリビングへ。家族はみんな奥まで行って収納スペースに物を収納しながら
進んでいくと・・・洗面。
扉を開けるとトイレがあります。


キッチン・ダイニング
洗面で手を洗ってキッチンの方へ向かうと
キッチンと一体となったダイニングテーブルを製作しました。長さは4.5mです。
猫も気持ちよさそうにお昼寝です。

西日のリビング・収納
さらにこの住宅の特徴が中庭を南北に長く配置、東西方向に開口を設けた。
1日のうち太陽の方角により光の入り方を考えました。
西側に太陽が落ちてくると収納部分の天井部分に光が入り始めます。


そのとき、リビングがどうなっているかというとこんな感じ

アクリル板を反射したり透過したり、また収納棚の側板があるため面白い光がリビングまで入ってきます。
同じリビングにいてもその時間によってまったく違った光の入り方をします。

廊下

廊下を通って振り返ると中庭を挟んだ向い側へ。
奥に見えるのは洗面、左側のカーテンにはスタディーコーナーとクローゼットが納まっています。

右手側をいくと


脱衣所・浴室

手前に脱衣所があり、浴室は坪庭に隣接しているため
ゆっくり人目を気にせず窓全開で入浴できます。露天風呂のような気分です。


寝室

寝室から中庭を見る
中庭の高さを寝室フロアレベルより900mm上げて設定しています。


実際は、盛土だが地面に埋もれている感覚になり包まれている安心感が寝室にあります。

夜景

リビングを中心とした夜景
左側土間スペース下、右側収納天井上、奥スタディースペース(カーテン)上部に配置した間接照明が
それぞれの空間に必要な明るさを・・・

中庭をはさんで寝室側からの夜景



夜景 外観
ポーチ部分の鏡面仕上げが照明を反射し

中庭とその奥のリビングの照明がポーチを照らす。